きょう4月21日は「民放の日」です。

1992年までは「放送広告の日」といってました。また民放テレビでは、90年代いっぱいぐらいまでは「民放連会長あいさつ」という5分間の特番が各局毎に流れてましたし、80年代ぐらいまでは16:00-55に毎年趣向の異なる記念特番を全局同時に放送していました。


民放の日は記念日なのですが、何を記念しているのかというと、1951(昭和26)年のこの日に民放16社に初めて予備免許がおりた日なのです。

放送局を開局したい場合、まず開局したい事業者が申請し、書類が通れば予備免許が与えられます。事業者はその後設備工事、送信アンテナ取り付け、試験電波発射を行い、落成検査に合格すれば本免許が与えられ、開局に至ります。


日本では放送が始まった1925(大正14)年から戦後数年まで、今でいうNHKのみが放送を行っていました。当初3地区3社で始まったラジオ放送が翌年1社に統合され本拠地東京とされたため政治的にコントロールしやすくなり、果ては戦争にも利用されました。

戦後この反省から、NHKが政府の監督を受ける社団法人ではなく特殊法人に移行すると同時に、NHKだけでなく放送事業者を多様にし、同時に今後の放送は地域毎に行う、ということになりました。この考え方に基づいて放送局開設の基準が設けられ、事業者が申請し、民放初の予備免許がおりたのがこの日というわけです。まだラジオだけでしたが。

なお、当時は省庁ではなく、教育委員会や公安委員会と同様の電波監理委員会という行政委員会が通信・放送を監督していました。電波監理委員会は1952(昭和27)年7月、日本テレビにテレビ初の予備免許をおろした20分後に廃止されます。この時保留だったNHKはその後巻き返し、先にテレビ放送を始めます(今のTBSも保留でした)。開局したてのNHKテレビは時間通り番組が始まったり終わったりしなかったのが常態だったそうですが、その後開局した日本テレビが時間通りなのを見て慌てて時間通りの放送を心がけるようになったそうです。


多様性がいかに大事かの見本のような話ですね。

一定の規制と節度のもと、多様であっても互いに存在できるのです。

濃尾エクスプロアもかくありたい、と思っています。

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